
戦前のデルタがぎっしり。
デルタブルース。チャーリー・パットンはその録音量からデルタ創世記にもっとも成功した人物としてよく知られる。しかし同世代には、録音こそ少ないが個性的にデルタブルースを演奏した人たちがいた。このCDにはそんな人たちの録音が詰められている。まず、言わずと知れたサン・ハウス。今や1930年にチャーリー・パットンとサン・ハウス、ウィリー・ブラウンらがともにスタジオ入りした録音は伝説となり、どれも聴く価値に値するものだが、ここではそのセッションでのサン・ハウスとウィリー・ブラウンの現存する全ての曲が聴ける。その密度と言えば計りしれない。音質が悪いものもあるがそれは仕方のないこと。パワフルでダークなサン・ハウスのボーカル。まさに必聴。そしてこの録音がデルタ一のギタリストとまで言われるウィリー・ブラウンはもっと沢山聴きたくてしょうがなくなる。上記の二人はデルタブルースには欠かせない人物だが、その他の謎めいたブルースマンもけして侮れなるものではない。(KidBeiley,GarfieldAkers,JoeCalicott,JimThompkins,BlindJoeReynolds,RubeLasy)サン・ハウスに影響を与えたルービィ・レイシーや、チャーリー・パットンの紹介で録音にこぎ着けたブラインド・ジョー・レイノルズ、そして人物像はわからないまでもあきらかにデルタの音を聴かせる人たち。どれもとても想像力をかき立てられてしょうがない。戦前ブルースにはまったら是非聴くべきののが詰まってる。