
誰が何と云おうとYesの最高傑作
演奏面、コンセプト面と非の打ち所がないイエスの最高傑作だと思いますね。
リック・ウェイクマンが抜け、パトリック・モラーツが加入した事でモロに即興演奏の要素が
でかくなりましたが、考えてみればイエスという存在は最初からそうゆう部分が特色だった
訳で、初期二枚を抜かせばジョン・アンダーソンとクリス・スクワイアが本当にやりたかった
音楽ってのはまさにこれじゃないかなと思う。詩の世界観にしても幻想的で抽象的なものより
よっぽど優れてますね。
「錯乱の扉」、「サウンド・チェイサー」、「トゥ・ビー・オーヴァー」とまったく隙のない
名曲ばかりです。パトリック・モラーツの影響が色濃く出てる錯乱の扉中盤のインスト部分は
すさまじい。。リック・ウェイクマンは確かに超絶技巧だがプログレのプログレたる所以、
プログレの概念を感じたいならモラーツの方が数倍上ですね。まさにTHEプログレ。ハッキリ
言って彼がプログレ界最強のキーボーディストといっても過言じゃないね。
そしてこの曲、アンダーソンの個性もしっかり反映されていて、前半の荒々しく野性的なエネ
ルギーに満ちてるヴォーカルと後半のSoonのパートで魅せる芯の通った澄み渡る美声という
絶妙のコントラストがあってこそのアンダーソンだ。
スリリングなんて言葉じゃ足りず、音の壁が迫りたててくるようなサウンド・チェイサーに、
もうね、、儚いメロディーは涙なしには聴けないトゥ・ビー・オーヴァーと最高の一枚だね。
一生手放せない一枚だろう。

リマスターはいまいちですがボーナストラックだけで買いです
音質は残念ながら98年のリマスター版に劣ります。
というより98年版が良過ぎます。
このRHINO版もかなり頑張っていて、これまでに発売された「Relayer」の中では突出した音の良さなのですが、それでも98年版にベールを2枚くらい被せた音です。
「SoundChaser」の冒頭のドラムの乱れ打ちで比較するとよく分かります。
98年版では音抜けが良いため一音一音のタッチの違いやドラムのヘッドの弾力の具合までもが分かりますが、このRHINO版では音がべったりとしており、そこまでのレベルには達していません。
98年版はホワイトが目の前に見えるようですが、このRHINO版は細かい音の羅列でしかありません。
RHINOの関係者は98年版および01年の再発版のどちらも聴いたことがないと思います。
聴いていれば超えるものを作ろうとするはずです。
名アルバムだけに残念です。
98年版の再再発を強く希望します。
しかしこのRHINO版はボーナストラックだけで買いです。
他の方も書いていらっしゃいますが「錯乱の扉」Run-Throughの生々しさは、ファンであればある程、涎ものだと思います。
ミックスを重ねてないため音が良く、ボーカルは、アンダーソンと収録マイクとの距離の微妙な変化まで分かり、ドラムは、ホワイトの凡庸さ(ブラッフォード比)を際立たせる結果になっていますが本編以上に高解像度です。
エンディングのアレンジも興味深いです。
ファンにとっては贅沢過ぎるオマケだと思います。
また、「SoundChaser」のシングルB面用編集も、潔い編集(前半総カット)が意外にもかっこいいです。

危機と並ぶ名盤
リックウェイクマンの代わりにパトリック・モラーツが参加し、危機と同じ構成に戻ったアルバム。でそのモラーツだが、2曲目「サウンド・チェイサー」を聴いていただけばわかる通り、ウェイクマン以上ではないかと思わせられるテクニックを持っており、実はこの時期のイエスの演奏水準は最も高かったのではないかと個人的には思っている。アラン・ホワイトもブラッフォードに比べ個性は薄いが、超絶的なプレイを披露している。そしてこのアルバムはなんと言ってもハウのギター!「錯乱の扉」での彼の演奏はとても真似できる代物ではなく、異常に高いテンションである。また既に言いつくされている通り、「スーン」部分はいつ聴いても鳥肌が立つ(特に最後)。イエスの曲の中でアンダーソンのヴォーカルの美しさが最も際立っている場面であろう。やはり彼なしのイエスなどありえないのだ。

飽きが来ない名盤
私は多分熱心なYesファンではないのでしょう。Yesは25年前から聴き始め、こわれものから始まり危機、究極、サードアルバム、果ては当時の新譜であるビッグ・ジェネレイターまでそれはそれは聞き込んで、今でも一通りCDで購入しましたが、自分ではまずターン・テーブルに載せることはありません。近所のロックバーあたりで流れれば勿論楽しく聞けますが、それらのいわゆるYesの名盤を自発的に聴くことは無くなってしまいました。が、本作だけは別。Yesを聴きたくなったら本作を聴きます。
本作の一曲目は名曲「錯乱の扉」。パトリックのシンセに導かれて幕が開くと、アランの安定したビートの上を各メンバーが楽器をぶつけあう、ストラヴィンスキーあたりの影響も感じさせる、緊張感に満ちた楽曲になっています。派手な前任者のビル・ブラフォードに比べると評価が落ちるアランですが、本作を通して安定したビートで派手なドラミングを披露していて、決して実力的には劣らない、テクニシャンぶりを楽しめると思います。そのアランのドラミングの上でぶつかり合う音の壮観な様は見事の一言だと思います。後半、いわゆる"スーン"の部分は音が飽和した後の緊張の解けた、安らぎに満ちた世界が展開されます。
一転して二曲目は各楽器のソロをフィーチャーした、すごいスピードで展開されるジャズロック。スティーヴのギターソロもパトリックのシンセソロも、ブリブリなクリスのベースも格好良い、音が凝縮されたような密度の濃い曲です。
三曲目はスローなテンポの佳曲で、ちょっと凡長で構成をもう少し練れば良かったとも思いますが、メロディ自体はきれいでジョンの歌声を堪能することができます。
確かに初めて「Roundabout」を聴いたときにはその格好良さにびっくりしたし、一般的に評価が高い「危機」も聴くべきだとだと思いますが、飽きずに長く聴ける本作がYesでは一押しです。

実験し過ぎ
ジョン・アンダーソン在籍のイエスのうち、彼の素晴らしいボーカルがもっとも活かされてないのがこのアルバムだと思います。もっと美しいメロディに乗ったジョンの歌が聴きたい私としては★3つです。だから「SOON」の部分は好きです。