
洋楽初心者にもオススメ
間違いなくイーグルスの最高傑作だと思います。前作までも曲単位ではかなりいい曲はあったのですが、アルバム全体で聴くと多少見劣りする曲もあったように感じます。対して今作「HotelCalifornia」は、通して聴いても最高の完成度を誇っていると思います。
全曲素晴らしいですが、表題曲であり、70年代アメリカの象徴である1、最近朝の情報番組にも使われている爽やかな2、感動的なバラード4、コーラスが美しい8なんかが特に好きです。
本作はロック史に輝く傑作であると同時に、聴きやすい作品でもあります。洋楽に興味はあるけど、何から聴いたらいいかわからないという人は、本作から入ってみるのもいいかもしれません。本作を聴いた後の余韻は、きっとまた別の作品に足が向くきっかけとなるでしょう。

ロックの終わり
ロックが存在意義を持っていた最後期のアルバム。内に抱えた感情を歌声やリフに込めてた時代。ロックってパワーとかテクニックじゃないんだと再認識できる。こんなアルバム出されたら「何もかも破壊してパンク」「超絶プレイで驚かす」「電子楽器多用の試み」とかに走るしかないわな。他のミュージシャンに越えようと思わせない高みにあるアルバム。イーグルス自身にも越えられない。

可愛い子ちゃんたち一列になって
このアルバムが発売された年に生まれた後追い世代の僕にとっては、'70年代WestCoastSoundで一番好きなのはJacksonBrowneやLittleFeat、TomWaitsだったりするのですが、やはり『HotelCalifornia』の存在感は特別ですね…その中でも僕は何故か、他のレヴュアーに全く語られていない‘PrettyMaidsAllinaRow’が、他に代わりのない大名曲に思えて来ます。アルバムの他の名曲はラジオで掛かりそうな懐メロばかりで所有する必要感を余り感じないのですが、この曲だけはいつでも手元に置きたくなってしまう。その訳は、これが男にとってもの凄く共感出来るラブソングだからです。過去に愛した女の子たちを一列に並べて、「甲乙なんか付けられない。みんな今でも大好きだよ!」って、ハーレムではないけれど男の愛の在り方をよく解っているなあ〜とハモりながら深く感心してしまうんです(笑)。

ベトナム戦争で傷ついた若者の心を代弁するアメリカンロックの金字塔!!
「ホテル・カリフォルニア」は、反戦の歌ではない。しかしどこか戦争の臭いが感じられる。
歌は、夜の砂漠のハイウェイを走っていると、幽かなホテルの明かりを見つけるところから始まる。それでも、男は、それが天国なのか、地獄なのか半信半疑で、このように呟く。
ThiscouldbeHeavenorthiscouldbeHell
これは天国かも知れないが、地獄かもしれないぞ
それほど当時のアメリカの若者の心は傷つき生きる目標を失っていた。この辺りの若者の心を良く捉えている映画に、フランシス・コッポラ監督の「地獄の黙示録」(1979)がある。ベトナム戦争の中の狂気を描いた大作で、名優マーロン・ブランド扮するカーツ大佐が激しい戦争の中で狂気となり、ベトナムの奥地で王国を築き上げ、これをCIAの命令に特殊工作員らが暗殺に向かうというストーリーだった。ラストシーンでは、ベトナムのジャングルでナパーム弾が炸裂し、音が消え、ドアーズの「ジ・エンド」が流れ渡るシーンは、未だに眼に焼き付いていて離れない。吐き気を催すような戦争の現実を見せつけられる強烈な映画だった。
まさに「これは天国かも知れないが、地獄かもしれないぞ」というフレーズは、疑い深くなったアメリカの当時の若者の心情を代弁する言葉だった。
本アルバムは、まさにアメリカンロックの金字塔と呼ぶべき歴史的名盤。

絶望的に美しく哀しい
本作、
暗いテーマに彩られたアルバム。
閉塞感とその後の空虚がテーマです。
イ-グルスのメンバー編成は、
本作最強です。
アルバムの作品的な主導権はジョーウォルシュが握ってると思うのですが、
このアルバムがすごいのは、
ヴォーカルのすばらしさ。
ドン・ヘンリーの声に痺れ、
グレン・フライに酔う。
二人の持ち味はしっかり出てると思います。